交通誘導警備員を育成する
新任教育・現任教育の
大きな課題とは?
#01
Release date 2022.08.10
警備業者が交通誘導の警備員を育成するためには、必ず教育として研修を受けさせることが法律で定められています。
この法定教育には「新任教育」と「現任教育」があり、それぞれ目的や対象者、研修内容が異なります。
今回は警備員教育の基本となる「新任教育」と「現任教育」について改めて知るとともに、交通誘導警備業界が抱える警備員教育の課題についてご紹介します。
01 警備の基礎・基本を学ぶ新任教育
「基本教育」と「業務別教育」で
合計20時間以上の研修を実施
警備員の仕事に初めて就く人の場合は、正社員やアルバイトなど雇用形態にかかわらず、必ず新任教育を受ける必要があります。
また、新任・現任教育ともに、警備員指導教育責任者という国家資格を持った人が教育を担当しなければいけません。
新任教育には「基本教育」と「業務別教育」があり、未経験の場合は合計20時間以上の研修が定められています(※資格や経験により免除等あり)。
基本教育では、基礎的法令や知識、心構え、技能といった、警備員として最低限習得すべき基本的な内容を学びます。
その後、業務別教育を受けたのち、誘導動作中心の実技研修を行います。
最後にそれぞれの現場で実地研修を行い、研修での学びを習得し終えれば、晴れて警備員デビューとなります。
02 現職の警備員を対象とした現任教育
プロフェッショナルで
あり続けるための継続的な研修
警備業は法律とも密接に関係しているため、警備員には法律の改正などの知識や情報のアップデートが求められます。
また、現場の安心・安全を守るため、スキルアップを続け警備の質も高めなければいけません。
そこで義務付けられているのが、現任の警備員を対象とした現任教育です。
新任教育より、さらに業務や現場の実態に即した教育内容となっており、プロフェッショナルとしての警備技術や知識を習得することができます。
現任教育にも「基本教育」と「業務別教育」があり、年度ごとに合計10時間以上の研修が必要です(※資格や経験により免除等あり)。
また、新任教育同様、座学の他に誘導動作を実践する実技研修や実地研修を行います。
03 現場で役立つ実践的な研修が課題
VRを使った実技研修なら
誘導動作がしっかり身につく
このように、新任・現任教育ともに座学のあと、誘導動作を覚えるための研修を行ったのち、OJT(現場研修)へ出ることとなります。
しかし、車が走る実際の道路は使用できないため、施設内や公民館、体育館、公園などで誘導動作を実践するしかなく、不十分な教育のままOJTに送り出すケースが少なくありません。
その結果、難易度の高い交通誘導現場にいきなり配属され新人警備員が恐怖を感じてしまう、工事業者様やお客様からのご指摘につながるなど、さまざまな問題が起きているのが現状です。
警備会社にはより実践的な研修環境の構築が求められていますが、自前で道路や信号を用意するわけにはいきませんよね。
交通誘導警備員向けのVR研修システム「トラフィックコンダクター」なら、VR映像で実際の交通誘導現場を再現しているので、OJTに出る前に事前に現場を体験することができます。
VRを活用することで座学とOJTのギャップを埋め、着実にステップアップしながら学べるため、新人警備員でも自信を持って現場に出られるようになります。