警備員教育にもIT化の波!
オンライン研修の
メリットとは?
#06
Release date 2022.12.04
警備員を新規採用する場合、または1年以上従事させている場合、警備業者は当該警備員に対し、研修を受けさせることが法律で定められています。
従来の法定教育では、社内教育や外部セミナーなど、対面による講義を行うよりほかありませんでした。
しかし、2019年の警備業法改正により、eラーニングなどのオンライン講義が法定教育として認められるようになりました。
今回は、研修でオンライン講義を採用するメリットについてご紹介します。
01 法改正により対面による講義が不要に
オンライン研修の採用で
人手不足解消を目指す
交通誘導警備業界では長らく人材不足が続いています。
直近5年間において警備員を含む保安職種の求人倍率は、職種全体の5〜7倍に及び、全職種の中で最も人材不足の職種となっています。
求人倍率の最高は8.67にも達しており、1人の求職者に対して8件以上の求人がある状態です。
新型コロナウイルス感染症が拡大した2020年6月には初めて、職種全体の求人倍率が1を下回りましたが、保安職種の求人倍率は5倍以上と高止まりが続いています。
この人材不足を解消すべく、2019年に警備業法の改正が行われ、法定教育の選択肢として「電気通信回線を使用して行うもの」が追加されました。
具体的には、eラーニングやVR研修システムのような、パソコンでインターネットを利用して行う教育が法定教育として認められるようになりました。
オンライン研修を採用する条件として、「本人確認ができること」、「受講状況を確認できること」、「受講者の知識習得状況を確認できること」、「質疑応答の機会があること」があります。
02 オンライン研修のメリット
研修の効率化と
コスト軽減が期待できる
eラーニングのようなオンライン研修には、さまざまなメリットがあります。
オンライン研修を活用することで、学科の研修効率アップと学習効果の向上が期待できます。
03 さらなる選択肢としてのVR研修
VRで現場をリアルに体験
法定教育への換算も可能
対面の講義による法定教育では、座学で学んだあとに実技研修を行いますが、車が走る実際の道路は使用できません。
そのため、施設内や公民館、体育館、公園などで動作を行うしかなく、不十分な教育のままOJTに送り出すことになります。
その結果、新人警備員が恐怖を感じてしまう、工事業者から嫌がられてしまう、お客様からのクレームにつながるなど、さまざまな問題が起きています。
真面目な人材ほど現場での失敗経験によって退職するケースが多く、ここに人材不足の原因の一端があります。
この原因を解決できる可能性を秘めているのがVR研修です。
交通誘導警備員向けのVR研修システム「トラフィックコンダクター」では、難易度の高い現場を疑似体験でき、理解するまで繰り返し実践できるため、新人警備員の不安解消につながります。
実際の仕事とのズレを防げるだけでなく、法定教育として換算できる点も特徴です。
現場で役に立つ警備員を育成できるようになれば、離職率の低下につながるだけでなく、警備会社自体の成長、ひいては業界全体の価値向上につながります。
ITを活用した研修の効率化として、「トラフィックコンダクター」を検討してみてはいかがでしょうか。